Chez Smile Blog

 〜すみれの不育症克服プロジェクト〜
 はじめてこのサイトを立ち上げてから10年
 まだまだご覧になられる方も多くいらっしゃるようですので、
 blog版に順次移行を図っていこうと思っています。

 
救われた気持ちになった不育学級
術後、
不育症の検査を希望したところ「不育学級」の受講を勧められました。
検査治療前に、まず「不育症」について理解を深めよう、という狙いです。
「習慣流産」とは自然流産を3回以上繰り返すことをいいます。
私の場合、流産2回ということで、「習慣流産」とは言えないのですが
偶然不幸が続いただけ、とも思えず、自ら検査をお願いしたのです。
もう子どもはあきらめよう・・・と半ば絶望的になりながらも、
結論を出すのはまだ早い
検査だけでもきちんと受けて原因をはっきりさせよう
先のことはそれから考えよう・・・と思いました。
「不育学級」への参加は、事実上の再スタートを意味していたのです。


二度目の流産から1ヶ月半ほど過ぎた1998年10月27日、
夫とともに不育学級を受講しました。
気持ちは原因究明への期待半分、再スタートへの不安半分でした。
不育学級は検査、治療を受ける患者を対象に月1回開催される勉強会で、
不育外来を担当する医師が講師となります。
その日は25人ほどが集まっていましたが、
同じ悩みを抱えている人がこんなにいる、という現実にとても驚きました。
最初に3枚の資料が配られ、それに添って講義は進められました。
予備知識を持たずに臨んだこともあり、
ほとんどがはじめて知る内容でした。

説明は約1時間、夫も私もいつになく真剣に聴講し、
そしてメモをとりました。
その時の資料とメモは、その後の検査や治療の確認に大変役に立ちました。
何よりも信頼できる不育症専門医に出会えたことが大きな喜びでした。
その日を境に、病院は恐ろしい場所ではなくなりました。
私が不育外来を訪れたのは、それから約1週間後のことです。

 
| chezsmile | こころに去来する、思い。 | 23:58 | comments(3) | - |
2度の流産
昨年、2度の流産を経験しました。2月と9月のことです。
1998年は、今までの人生で一番つらい1年でした。

妊娠の喜びもつかの間、まったく予想だにしなかった流産。
前回確認できた赤ちゃんが見えない、そう妊娠8週目で告げられた時は、
突然の悲劇に返す言葉を失い、医師の診断結果を呆然と聞くばかりでした。
「胎嚢が崩れてきているし、赤ちゃんも確認できないので稽留流産に間違いないでしょう。

流産は全妊娠の10〜15%に起こるもので,胎児に染色体異常があったのかもしれません。
残念ではありますが、今回のことは自然淘汰と考えて・・・」と言われました。
セカンドオピニオンを求めるべく2日後大学病院で再検査を受けましたが、
同様の結果で、その4日後に子宮内除去術を受けました。
とても辛い経験でした。

しかし、心と身体が時と共に癒されていくにつれ、
今回の流産はたまたま運が悪かっただけ、
不慮の事故に遭ったようなもの・・・そう思えるようになり、
3ヶ月を過ぎる頃には、次の妊娠を望む気持ちも芽生えて来ました。

そして8月、再び妊娠。
しかし5週目に茶色いおりもの状の出血があり、
急きょ自宅近くの病院に駆け込みました。
結果、切迫流産との診断を受け、安静を余儀なくされました。
またその時の経膣超音波検査で右卵巣に嚢腫が見つかり、
流産の不安と突如発覚した病気への恐怖でパニック状態に陥りました。
妊娠の喜びなど、もはやどこにもありませんでした。
その後、出血はおさまり、6週目には2〜3ミリの胎芽を確認。

しかし8週を過ぎても、胎児の心拍を確認することは出来ませんでした。
考えたくもなかった2度目の稽留流産。
奈落の底に突き落とされた気分でした。
先生からは同時に習慣流産の可能性を示唆され、
大学病院の専門外来での検査をすすめられました。

悲しみ、怒り、恨み、悔しさといったマイナスの感情のすべてが押し寄せ、
自分ではコントロール不可能になりました。
そして9月15日、再び大学病院で子宮内除去術を受けました。
その後の検査、治療のことも考えた上での決断です。
1回目と違い、術後1週間ほど出血がダラダラと続きました。
負った心の傷の深さを象徴しているようでした。
| chezsmile | こころに去来する、思い。 | 23:57 | comments(0) | - |

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