2010.05.18 Tuesday
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2度の流産
昨年、2度の流産を経験しました。2月と9月のことです。
1998年は、今までの人生で一番つらい1年でした。 妊娠の喜びもつかの間、まったく予想だにしなかった流産。 前回確認できた赤ちゃんが見えない、そう妊娠8週目で告げられた時は、 突然の悲劇に返す言葉を失い、医師の診断結果を呆然と聞くばかりでした。 「胎嚢が崩れてきているし、赤ちゃんも確認できないので稽留流産に間違いないでしょう。 流産は全妊娠の10〜15%に起こるもので,胎児に染色体異常があったのかもしれません。 残念ではありますが、今回のことは自然淘汰と考えて・・・」と言われました。 セカンドオピニオンを求めるべく2日後大学病院で再検査を受けましたが、 同様の結果で、その4日後に子宮内除去術を受けました。 とても辛い経験でした。 しかし、心と身体が時と共に癒されていくにつれ、 今回の流産はたまたま運が悪かっただけ、 不慮の事故に遭ったようなもの・・・そう思えるようになり、 3ヶ月を過ぎる頃には、次の妊娠を望む気持ちも芽生えて来ました。 そして8月、再び妊娠。 しかし5週目に茶色いおりもの状の出血があり、 急きょ自宅近くの病院に駆け込みました。 結果、切迫流産との診断を受け、安静を余儀なくされました。 またその時の経膣超音波検査で右卵巣に嚢腫が見つかり、 流産の不安と突如発覚した病気への恐怖でパニック状態に陥りました。 妊娠の喜びなど、もはやどこにもありませんでした。 その後、出血はおさまり、6週目には2〜3ミリの胎芽を確認。 しかし8週を過ぎても、胎児の心拍を確認することは出来ませんでした。 考えたくもなかった2度目の稽留流産。 奈落の底に突き落とされた気分でした。 先生からは同時に習慣流産の可能性を示唆され、 大学病院の専門外来での検査をすすめられました。 悲しみ、怒り、恨み、悔しさといったマイナスの感情のすべてが押し寄せ、 自分ではコントロール不可能になりました。 そして9月15日、再び大学病院で子宮内除去術を受けました。 その後の検査、治療のことも考えた上での決断です。 1回目と違い、術後1週間ほど出血がダラダラと続きました。 負った心の傷の深さを象徴しているようでした。 |
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