Chez Smile Blog

 〜すみれの不育症克服プロジェクト〜
 はじめてこのサイトを立ち上げてから10年
 まだまだご覧になられる方も多くいらっしゃるようですので、
 blog版に順次移行を図っていこうと思っています。

 
やさしさの秘密
ご近所に菫とお誕生が数ヶ月しか違わない女の子がいて、
親子で仲良くさせてもらっています。

菫がハイハイをはじめた頃からのお付き合いで、
週に1度タウンセンターに出かけたり、
お宅にお邪魔させてもらったりしているのですが、
そのママ・・・育児のドタバタの中でもいつも穏やかで、
笑顔がやさしくて、まさに癒し系なんですよね。

一緒にいると肩の力がぬけるっていうか・・・
不思議な包容力のあるひとです。

そんな彼女とひょんなことから二人目についての話になり、
私が自身の不育症の治療のことにふれると、
「実は私にも持病があって、1人目の子を死産しているのよ・・・」
と話してくれました。

彼女は10代後半から膠原病を患っていて
今も薬が手放せない状況にあるとのことでした。

その病気の影響で最初の子どもを亡くされ、
2度目の妊娠はアスピリンとプレドニンを服用しての出産だったそうです。

出産後の今も検査の数値が安定せず、
母子共に危険を背負うことになる第2子出産については
その実、相当に悩んでいるようでした。

そばで元気に走り回る我が子を見て
「あの子が無事に生まれてきたのは、ほんとに奇跡なんだよね・・・」
微笑みながらさらりと言いました。

その一言がいつまでも耳から離れません。
その言葉にどれだけの想いが託されているかと思うと、
胸が苦しくなります。

そして、はじめて彼女の大きなやさしさの秘密を知るのです。
| chezsmile | すみれと、Smile | 00:29 | comments(0) | - |
仕事辞めました。
2001年2月15日をもって会社を辞めました。
3月半ばに育児休暇明けで復帰する予定でしたが
菫の今をそばで見ていたい・・・
その気持ちを抑えることができませんでした。
すべては自分自身のためです。

いろいろ欲はありますし、
白髪が顔を出すほど(^_^;)悩みましたけど
自分で選んだ道
後悔はありません。

職を失いましたが、「すべきこと」は目の前にあるので
さみしさは感じません。

経済的なゆとりはなくなりますが、
自分のために時間を使える・・・という
もうひとつの贅沢を手にしました。

さて、どの道を歩こう・・・
幼い頃、野や山を駆っての秘密基地探しが大好きでした。
あの頃のワクワクドキドキを久しぶりに感じています。

「菫、今日も明日も一緒がいいね。」

| chezsmile | すみれと、Smile | 00:28 | comments(0) | - |
「育児は育自なのだ」 
其の壱
〜菫の1歳の誕生日に寄せて〜


朝、ベットの上で目覚めてダンナと歌いました。

Happy birthday to you
Happy birthday to you
Happy birthday Dear すみれ
Happy birthday to you
「すみれ、おたんじょうびおめでとう!」
(パチパチパチパチパチ)

菫は歌の間中うれしそうに首を左右に揺らし
歌い終わると私たちと一緒にその小さな手を合わせました。
(パチパチパチパチパチ)

そのとびきりの笑顔に眠気をさらわれた朝でした。

ついつい「育児は大変だ」と口にしてしまいます。
育児を「お世話」と考えていた頃はとりわけそうでした。
三度の食事、着替え、排泄、入浴、就寝・・・
次から次へと片付けるべきことがあり
自分のことが何ひとつ手につかない
イライラ・・・・・
時に私に差し伸べた両手を振り払ったこともありました。
自分の時間が欲しくてテレビに子守りをさせたこともありました。

ある午後、テレビをつけるのをやめ、夕食までの数時間
菫とじっくり遊んでみました。
そんなことが1週間続きました。
歌ったり、絵本をめくったり、ぬいぐるみのワンワンと遊んだり・・・
求められるままに同じことを繰り返す。
非常にゆるやかな時間の流れのなかで
菫と気持ちが通いあったような気がしました。

きっとSmileやぎが菫やぎの手紙を読まずに食べていたのね。

その時から「お世話をする」という感覚は失せていきました。
一緒にご飯をおいしく食べる
一緒に服を選び着替える
一緒に健康的な排泄を喜ぶ
一緒に身体をきれいにする
一緒に眠る
気持ちひとつで、すごく楽になりました。
そこにいつも屈託のない笑顔があれば
それでシアワセなのです。


| chezsmile | すみれと、Smile | 00:27 | comments(1) | - |
今日のこの気持ち 2000年6月3日
ど〜っぷりと専業主婦生活にはまっているこのところの私。
退屈で仕方ないんじゃないかしら?
なんていう当初の心配はどっかに飛んでっちゃった感じです。
会社勤めとはまた違った喜びや楽しみが見出せるものですね。
家族のために?!(大いに自分のためでもあるけれど)
お洗濯物にとびきり上等の朝陽を当てたり、
旬の食材を求めてごはんを作ったり、
少しずつ家の中を整えてみたり・・・
そんなささやかな努力の上に成り立つ穏やかな生活は
私の精神や肉体に、よい作用を及ぼしています。
このところのフットワークの軽さにも、我ながら驚きです。
これも、菫誕生後の小さな内的変化かな。
深謝。

○○株式会社御中
産休をいただいている身でありながら、
仕事にも、職場にも思いを馳せないクールな私をお許しください。

2度目の流産のあと・・・
「もう一度こんなことになったら、もう子どもはあきらめよう・・・
あんな思いを繰り返すなんて、もう真っ平御免!
幸い、仕事も持っているし、また違った生き方もできるはず。
子を持つことに行過ぎた執着はしたくない・・」
なんて実は思っていたのです。
振り返ると、自分が可愛いくって仕方なかったんですね。
身体やココロが傷つくこと(痛むこと?)を
極端なほどに恐れていたのです。

でも・・・菫を授かって、毎日一緒に過ごしてみて
「あきらめなくてよかった〜」
とココロの底から感じています。
奢った言い方になっちゃうけど
おっぱいを必死に飲んでいる菫を間近に見ていると
あのくらいの自己犠牲とあなたの生命誕生とを
両天秤にかけたママを許してね〜
という気持ちになります。
多分、これから先・・・育児に疲れて
う〜んと落ち込んだり、ヤケを起こしたりするようなこと
たっくさんあると思うけど
そんな時、原点にふっと立ち戻れるように
今日のこの気持ちをここに記しておきますね。


| chezsmile | すみれと、Smile | 00:26 | comments(0) | - |
三人一緒にHappy!
かなり前に私の病院仲間を紹介したことがありました。
覚えていらっしゃいますか?
3人のつきあいは一昨年の秋までさかのぼります。
ともに流産のキズ生々しく、先行き不透明・・・といった頃でした。
いろいろと情報交換をするうちに同じ病院に通うことになり
時に会して励ましあう等、いい関係がずっと続いています。

1999年の9月、バファリン隊の姉御がでっかい男児を出産。
それに続く2000年1月、ヘパリン様さま、菫が誕生。
そして、この春、4月25日。
心やさしい彼女のもとにも元気な男の子がやってきました。
うらやましいくらいの超安産でした。
彼女は3たびの流産を繰り返しましたが
これといった原因が見つからなかったことから
リンパ球移殖を受けての妊娠、今回の出産でした。

それぞれに治療は違えども、願いはひとつ。
「いつか子連れで会えるといいよね」
そう、何度言い合ったことでしょう。
こんなに早く現実のものになろうとは・・・嬉しい誤算であります。
ほんとに HAPPY! Happy! happy!
こんな「Happy」がいろんなところで生まれますように。

| chezsmile | すみれと、Smile | 00:25 | comments(1) | - |

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